アズールレーン クロスウェーブ

ジャンルアクションRPG
開発元IDEA FACTORY, COMPILE HEART, FELISTELLA
プレイプラットフォームSteam
プレイ時間10時間
こんなゲームあのソシャゲが3Dでいつでも遊べる

ソシャゲのコンシューマー展開には夢があると思う。サ終をして触れることが出来なくなったゲームは例を挙げるまでもないし、たとえ「メモリアルアプリ」のようなものが出たとしても、OSのアップデートでいつか開けなくなるだろう。その点、買い切り版、特にPS5やSwitch2など向けに、いわゆるコンシューマーゲームとして発売されれば、少なくともダウンロードしたゲームが消えるまでは、プレイ出来ることが保障される。物理媒体が出ていれば、オンラインストアが閉まった後でも初プレイ者が出てくることもあり得る。

もちろん、普通はサイドストーリーになったりして、基本的には本編の後追いにはならない。本編のストーリーをプレイ出来るのは、知っている限りだとDQ10とロックマンX DiVEくらいだ(X DiVEのようなサ終決定後に発売される形式を探せばもうちょっとありそうではある)。だとしても、こういうキャラたちがいたということを知れ、それに触れることが出来るのは、意義のあることだと思う。もちろん意義だけで開発費用が出るわけはないけれど、それができるだけの利益が出ているのであれば、挑戦してほしいものである(崩壊シリーズとか、コンパクトな一作、どうっすか?)。

アズールレーン クロスウェーブは、来年で10周年を迎えるだろう、今も続くアプリのIPを利用して、買い切りタイトルとして発売された。元のゲームは特にキャラに人気があると思う(というか当時はイベント以外のストーリーがほぼなかった)タイトルで、それが3Dモデルにされているということで、それだけでも気になるファンは多かったのではないだろうか。キャラによっては、このゲームで発言量が一気に増えたキャラなんかもいそうだ(とはいえよく喋るキャラは人気キャラだろうから、そうでもないかも)。

そんなストーリーについては、原作との関係はいわゆるパラレルワールドとなっていて、今作のストーリーが原作に影響を及ぼすことはない。一方で原作の知識が必要かというと…まああった方が各陣営のモチーフとかキャラクター性とかで入りやすいとは思う。でも一部設定が異なる部分があったりもするので、必須というほどでもないかなと思う。

メインに据えられているのは今作で初登場となるキャラ2人。それぞれの抱えているコンプレックスを、他のKANSENとの交流や事態の解決に奔走していくなかで昇華し成長していくような物語だ。ストーリー上の敵は基本的にはセイレーンが担ってくれるので、陣営間で本格的にやり合ったりはしないが、陰謀っぽいのを張り巡らせたりと一枚岩ではなさそうな雰囲気は匂わせてくれる。

メインストーリー以外にもサイドストーリーも充実していて、主に原作キャラたちの掛け合いが見られる。原作ではあまり見られない、キャラ同士の交流が主に描かれているのは嬉しいポイントじゃないだろうか。個人的にはキャラに深みが増すことが多いので嬉しい。

前述の通り3Dモデルが用意されているが、ストーリー中は2Dイラストが表示される。3Dモデルを使わないのは賛否あるかもしれないけれど、3Dモデルがないキャラも出せるようになるし、原作の雰囲気を壊さないですむ良さもあると思う。3Dモデルを楽しみたい場合はフォトモードもあるので、そちらで、好きなキャラの組み合わせでポーズを取らせたりして楽しむのが良さそうだ。

戦闘部分は3Dになったアズールレーンという印象だ。海の上を滑って敵の攻撃を躱しつつ、こちらの砲撃や魚雷を当てに行く。3Dになったから肩越し視点ででかい艦船を見るのはなかなか新鮮だった。当たり前だが敵のKANSENはこちらと同じサイズなので、迫力という意味だと強さの割りに欠けてしまうのは残念かもしれない。他に、原作だと連れ回せなかった戦艦や空母も一緒に動き回れるのも個人的には嬉しかった。原作の戦闘中は活躍の割にどうにも地味だと思ってたので。

一方で正直単調に感じられる部分は大きかった。原作再現ではあるのだけど、敵も味方も遮蔽のない中で遠距離攻撃を撃ち合うばかり。敵も味方もなかなかに硬く、必殺技で派手なエフェクトが入った攻撃が飛んだりということもない。いや一部の弾幕は綺麗だった気もする。ともあれ、それを避ける努力をするより、装備を調えたりする方が正解な感じがつよい。キャラの動きはそれほど速くなく、回避やガード行動はあるけど、上手くやってもあまり手応えを感じられないのだ。…まあ正直原作もバトルは単調だし。まあでもオート操作がないのが原作との大きな違いで、それが辛さに繋がったのかもしれない。

まあ、RPGとして考えると、勝つためにはステータスを底上げするというのはおかしくないようにも思う。編成を考える上でも、ボーナスが入る組み合わせがあったりするが、史実要素を含んだり、キャラクター性を活かしたりと、バリエーションが豊富なので、そこを考えたりするのも楽しそうだ。ただ編成ボーナス以外のキャラ差はあまり大きくない。流石に艦種ごとには違うけれど、駆逐艦なら島風を選ぼうがラフィーを選ぼうが、操作上の違いがあまり感じられない。まあキャラ数を増やすためには仕方のない部分もあるとは思う。

ある意味原作の雰囲気をよく味わえる、原作ファンにとってはキャラの新しい一面を感じられるようなゲームだったんじゃないかと思う。

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